アメリカ出身のお笑い芸人「厚切りジェイソン」をご存知ですか?
日本語の難しさを、外国人ならではの視点でツッコむ姿が面白いと人気になったピン芸人ですが、彼の活躍の場はお笑い界だけではありません。
ただの外国人芸人ではない、”天才” 厚切りジェイソンに注目です!

 

飛び級で大学に入学!天才児だった厚切りジェイソン

アメリカ ミシガン州に生まれた厚切りジェイソンは、幼い頃から勉強が得意でした。
中学生の頃にはその優秀さから、高校のカリキュラムを受けることをすすめられ、17歳で大学に飛び級入学します。
ミシガン州立大学、イリノイ州立大学の大学院で学んだのち、来日して旭化成の音声ソフト開発の仕事に就きました。
厚切りジェイソンは、日本にいる間に観ていたお笑い番組「エンタの神様」で日本語の勉強をしたと語っています。

 

日本でお笑いをしたい!ビザを取るために会社設立!?

厚切りジェイソンはアメリカに帰国しますが、「日本でお笑い芸人をやりたい」と思い立ちます。
しかし、その理由ではビザが下りないと悩んでいました。
そんな中、シカゴのIT企業が日本進出をするという話を聞いて会社設立のメンバーに加わります。
このIT企業の日本法人に所属しながらお笑い芸人を目指し、ワタナベエンターテインメントでデビューを果たしました。

 

芸人でIT企業の役員!?講演会も

お笑い芸人を続けつつ、ITベンチャー企業のテラスカイで副社長とグローバル事業部長、子会社の取締役も歴任した厚切りジェイソン。
ITの専門家として、テラスカイ社員の名で講演を行うこともあれば、芸人としての仕事が入ると取締役会を途中で抜け出すこともあるそうです。
「扶養家族がいるから会社役員は辞められない」というアメリカ人らしいクールな理由でお笑い芸人とIT会社の役員を両立しています。

 

Eテレにも登場!幅広い経験を活かして

ネタを披露するピン芸人としての仕事のほか、NHKの子供番組では英語を教える先生として出演したり、プログラミングの仕組みを説明するコーナーに出演したりしています。
また、英語学習アプリケーションの音声を自ら収録して発売するなど、自身の日本語学習の経験やIT企業での経験を活かした商品開発も行っています。
Twitterではフォロワーからの人生相談にも答え、その合理的で的確なアドバイスが評判となり、書籍化もされました。

 

芸人としてだけではなく、会社役員としても活躍している厚切りジェイソン。
彼の笑いは、その天才的な頭脳によって計算されたものかもしれませんね。