
正体不明のストリートアーティスト・バンクシーが、新作を公表しました。
今回は、イギリスの住宅地に突如として出現した新作と、謎多きバンクシーについてご紹介します。
バンクシーとは一体?
世界各地にグラフィティを残すストリートアーティスト・バンクシーは、詳細を一切公表しておらず、謎に包まれた存在感が世界中の人々の興味をより駆り立てています。
日本でも度々、バンクシーによる作品だと思われるグラフィティが発見されています。
しかし、あくまでも私たちの憶測なので真実は分かりません。
一般的にストリートアートは法律で禁止されており、破壊行為とみなされています。
しかし、バンクシーの作品は、一貫した強いメッセージが込められているため、バンクシーを支持するファンが非常に多いです。
具体的には、過度な資本主義、児童労働、テロ、人種差別など、社会的な問題をテーマに描かれています。
有名作品がボロボロに!?

過去にあったバンクシーならではの事件についてご紹介します。
2018年、バンクシー作品の中で最も有名な作品のひとつである「風船と少女」が、ロンドンでオークションにかけられました。
有名作品なだけに、なんと104万ポンド(約1億5000万円)という驚きの高額落札になったのです。
信じられない落札額に注目が集まりましたが、それを上回るさらに信じられない出来事が起こりました。
売却成立後、作品の額縁に隠されていたシュレッダーが起動し、「風船と少女」はあっという間に裁断されてしまいました。
オークションに否定的なことで知られるバンクシーの今回の行動は、販売目的で作られていない作品を、高値で取引することに対してのバンクシーなりの挑発だったと言われています。
期待の新作
世界中で絶大な人気を誇っているバンクシーが、2020年12月10日に公式Instagramで、新作を公開しました。
ロンドンの住宅地に突如として現れたのは、「くしゃみをするおばあちゃん」の絵です。
イギリスで最も急坂な住宅地に描かれた作品は、まるでおばあちゃんがくしゃみをしたせいで家が傾いているかのように見える面白い作品です。
ネットでは、コロナウィルスの感染拡大に伴い、「マスクをしていない人への警鐘か?」と憶測されています。
もしそうだとしたら、バンクシー特有の社会風刺が絵が描かれた作品になりますね。
社会風刺を描くバンクシーは、メッセージ性の強さで、世界中のファンを虜にしています。
今後の作品も非常に期待が高まりますね。