「ちゃんみな」というシンガーを知っていますか?
今回は、日本では数少ない女性ラッパーとして活躍している彼女についてまとめてみました。

 

元・お嬢様!?ちゃんみなは韓国のハーフ

ちゃんみなは1998年に韓国で生まれました。
父は日本人、母は韓国人というハーフで、バレリーナをしていた母親の影響からバレエ・ピアノ・バイオリンを習うクラシックな環境で育ちます。
小学2年生の時に観た韓国アイドルグループBIGBANGのミュージックビデオに衝撃を受け、ヒップホップを習い始めました。
また、小学生の頃から作詞を始め、高校生になると作曲にも挑戦し、ラップもマスターします。

 

K-POPから「練馬のビヨンセ」に方向転換

憧れていたK-POPの影響から韓国で活動したいと考えていましたが、高校の同級生でラッパー仲間でもある友人に引き止められ、日本での活動を志すようになりました。
2016年にはその友人とコラボした曲でデビューし、iTunes Storeランキングのヒップホップ部門で首位を獲得します。
2017年にはビクターエンタテインメントに所属、2018年にはワーナーミュージック・ジャパンに移籍し、ヒップホップファンのみならず、多くのジャンルのファンも魅了し始めました。
彼女の愛称である「練馬のビヨンセ」は、日本人離れした音楽センスとセクシーな歌姫の貫禄が表現されたものになっています。

 

独学で掴んだ才能!トリリンガルなワードセンス

ちゃんみなは日本語のほか、韓国語や英語を話すことができるトリリンガルです。
ほぼ独学で学んだという語学力は、韓国のテヨンやWINNER、アメリカのDoja Catとのコラボにも活かされています。
多言語を操ることで生まれるハイセンスな言葉選びを絶賛されることもありますが、何よりも幼い頃から作詞を続けてきた努力が評価につながったのではないでしょうか。
派手なメイクとキャッチ―な曲調で、一見すると一発屋のようにも見えるちゃんみなですが、その人気の裏には何年も夢を追い続けたひたむきさがあるのです。

 

ガールクラッシュな魅力!日本には希少な本格ラッパー

J-popでは長い間女性シンガーといえばアイドルのように幼く可憐なタイプか、ダイナミックな世界観を歌い上げるディーバタイプ、等身大の女性を表現するタイプなどの限られたジャンルが主体でした。
K-popでは女性でもラップ担当のメンバーがいたり、男性ウケではなく女性からの支持を意識した「ガールクラッシュ」というスタイルのアイドルやシンガーがいたりします。
ちゃんみなもこうした「ガールクラッシュ」の要素を持っているので、彼女の活躍によりこれから日本でも本格的なラップやヒップホップのダンスが見られるようになるのではないでしょうか。

 

セクシーで日本人には見えないダイナミックな見た目のちゃんみなですが、好きなことに真摯に取り組み続けた努力家の一面もあることがわかりました。
ぜひ注目してみてくださいね♪

「BTS」や「TWICE」を始め、K-POPというコンテンツは日本国内だけではなく、世界的に評価されています。
昨年、日本でも韓国の大手アイドル事務所から「NiziU」という新たなアイドルグループが誕生しました。
今回は、今年の活躍が期待されているK-POPアーティストを2組ご紹介します。

「TOMORROW X TOGETHER」

皆さんは、韓国の5人組ボーイズグループ「TOMORROW X TOGETHER」、通称「TXT」をご存じでしょうか?
最近、日本のメディアへの出演も増えており、ネットやテレビで見かけることもあるのではないでしょうか?
彼らは、世界各国の人々から絶大な支持を得ている大人気アイドルグループ「BTS」の弟分です。
「BTS」の弟分としてデビューが発表された彼らは、世間や各メディアから注目が集まりました。
ヒップホップグループとしてデビューした「BTS」とは異なり、華やかな王道アイドルグループとしてデビューした「TXT」からは、違った魅力を感じられると話題になっています。
韓国の大手芸能事務所・Big Hitから輩出された「TXT」の魅力は、圧倒的な歌唱力やダンス、王子様のような甘いルックスです。
「ある日、頭からツノが生えたよ」「9と4分の3番線で君を待つ」など個性的な楽曲が特徴的な彼らの音楽は、韓国だけではなく世界中の人々を魅了しています。
すでに高い人気を誇っているグループですが、これからもっと活躍することが予想されています。

「ENHYPHEN」

昨年デビューした「ENHYPHEN」は、勢いのある7人組アイドルグループです。
彼らの人気度は、大人気グループ「BLACKPINK」の匹敵するレベルであると言われており、世界各国から注目を集めています。
「ENHYPHEN」は、韓国人だけで構成されているのではなく、日本人やオーストラリア人、アメリカ人など様々な国籍を持つメンバーが在籍していますよ。
個性豊かなメンバーで構成されており、苦楽を共にし励まし合ってきた彼らの仲の良さは、ファンの間で話題になっています。
彼らが所属しているのは、「BTS」「TXT」を輩出した事務所・Big Hitの傘下の会社・BELIFT LABです。
もともとBig Hitの練習生だった「ENHYPHEN」のメンバ―は、先ほどご紹介したTXTと今後の活動で、関わる機会があるのではないか期待されています。
歌やダンス、パフォーマンスで人々を魅了する彼らは、世界にも通用するグローバルなアイドルグループになっています。

韓国の事務所から輩出されるアイドルは、世界にも通用する人気グループへと成長しています。
K-POPというコンテンツは、今後ますます進出することになると予想されており、人々の期待が高まっています。

昨年、アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞した、韓国映画「パラサイト」が地上波で放送され、再び話題になっています。
今回は、ストーリーや出演者についてご紹介します。

韓国のリアルが描かれた「パラサイト」

日本では2019年12月27日から一部の劇場で公開された後、2020年1月10日から全国公開となりました。
世界各国から注目が集まっていたこの作品は、韓国の格差社会への失望や貧困層の現実などが描かれており、様々なことを考えさせられる映画です。
格差や貧困は全世界に共通する課題であるため、作中に描かれていたことは非常に話題になりました。
ポン・ジュノ監督が手掛けた「パラサイト」は、アジア映画初となる作品賞を含む最多4部門を受賞する快挙を成し遂げました。
今回この映画が高い評価を受けたのは、脚本力や出演者たちの演技力にあります。

理解して楽しむ

「パラサイト(parasite)」とは、もともと英語で「寄生生物」を意味する言葉であり、作中でも、裕福な家庭に寄生する様子が描かれています。
一方、カタカナで書く「パラサイト」は、「他者に依存する者」という意味で使われており、まさしく今回の映画の題名にピッタリだと思いませんか?
この映画は様々な表現法で格差や貧困の差が描かれており、同じ韓国だとは思えない2つの世界が登場します。
2つの世界とは、何不自由なく生活する富裕層の暮らしと、ギリギリの状態で生活している貧困層の暮らしです。
本来交わることのない2組の家族が、あることをきっかけに一つ屋根の下で同じ時間を過ごします。
しかし、半地下で暮らしている貧しい家族は、体に半地下特有の「におい」が染みついてしまっており、裕福な家族がそのことを知らずに口にしてしまうのです。
「軽蔑」と「屈辱」がクライマックスの鍵を握り、ラストに大きな展開を見せます。

圧倒的な演技力

この作品に登場する役者たちの演技力は非常に高く評価されました。
セリフだけではなく、役者の表情によってより一層リアルに感じることができ、観ている観客を夢中にさせました。
物語が進むにつれ役者たちの表情がどんどん変化し、クライマックスシーンでは全くの別人のような表情になっているのがわかります。
豊かな表情で魅せるこの映画は、世界中の人々を魅了させました。

多くの人々に影響を与えた「パラサイト」は、アジアが誇る素晴らしい作品となりました。
作品を観ていない方、そうでない方もぜひ観てみてください!