1981年にグループ活動を開始した少年隊のメンバー3人のうち、錦織一清さん(55歳)と植草克秀さん(54歳)がジャニーズ事務所を退所すると発表しました。
少年隊そのものは来年以降も存続し、東山紀之さん(53歳)もジャーニーズ事務所に残ると報じられています。
3人のメンバーのうち2人が退所しても、少年隊は存続するというのはなぜなのでしょうか。

少年隊存続は異例の措置

グループのメンバーが退所、しかも3人のうち2人が去った後もグループを存続させるのはジャニーズ事務所でも異例のことです。
ジャニーズのタレントが事務所を退所した事例として記憶に新しいSMAPの場合、木村拓哉さん以外のメンバーが退所してグループは解散しています。
少年隊の存続については、ジャニーズ事務所がコメントを発表しており、「ジャニーが生み育てた少年隊につきましては、その功績と少年隊そのものは残したいというメンバーの意向を尊重した」と異例の措置に至った経緯を説明しています。

少年隊が打ち立てた功績

少年隊の活動は1981年にスタート、グループ結成は1982年です。
デビュー曲の『仮面舞踏会』は今でもジャニーズjrのパフォーマンスで歌い継がれています。
紅白歌合戦には1956年から8年連続で出演、1994年には『第31回ゴールデンアロー賞』演劇賞グランプリを獲得しました。
キレのあるダンス、歌唱力、圧倒的なルックス、キャラクターで多くのファンを魅了し続けてきました。
過去の映像を見て改めて少年隊のパフォーマンスの完成度に驚く人も少なくありません。
特に、錦織さんのキャラクターはもっと注目されても良いのではと、当時から言われていたほどです。

それぞれの活動

2006年にシングルを発売し、2008年8月末に大阪・梅田芸術劇場で迎えたミュージカル『PLAY ZONE』の千秋楽公演以降、少年隊はグループとしての活動をしていません。
ジャニーズ事務所にはメンバーそれぞれがソロとしての活動を続けているグループが多く、少年隊だけが珍しいパターンではないと言えます。
ヒガシこと東山さんはドラマや映画への出演の他、ジャニーズのイベント出演や事務所経営などにも関わっています。
ニッキこと錦織さんはミュージカルなどの舞台を中心に活動し、演出家としても活躍しています。
かっちゃんこと植草さんは人気テレビドラマシリーズに出演しています。

錦織さんは事務所への感謝を述べながら、本当の意味の一人暮らしをしたいと退所の理由を語っています。
少年とは呼べないほど年齢を重ねた3人は、永遠とも思われた長い少年時代を駆け抜けてきました。
2020年12月1日にはベストアルバム『少年隊35th Anniversarry BEST』が発売されます。
ジャニーさんの最高傑作とも言われる少年隊は、活動休止でも解散でも卒業でもない扱いで永遠の存在になったと言えそうです。