芸能活動をしながら作家として活躍している芸能人は多くいます。
中でも、2021年3月2日に第42回となる吉川英治文学新人賞を受賞した加藤シゲアキさんが今注目されています。
今回は、そんな加藤シゲアキさんの作家活動について詳しく解説していきます!

作家としての活動は?

加藤シゲアキさんはアイドルグループのNEWSでも活躍しており、老若男女問わず大人気です。
そんな彼が作家デビューを果たしたのは2012年です。
デビュー作は「ピンクとグレー」で、2016年には映画化もされています。
今回吉川英治文学新人賞を受賞した「オルタネート」は、「第164回直木賞」や「2021年本屋大賞」のノミネート作品となっています。
同作品は、発売して1週間も経たずに重版が決定したほどの人気にです。
残念ながら、直木賞を受賞することはできませんでしたが、アイドルがこれらの文学賞にノミネートされたのは日本で初ということで、大変話題になりました。
本屋大賞は2021年4月上旬に発表され、残念ながら大賞を受賞することはできませんでした。

「オルタネート」について

「オルタネート」は、誰もが経験したような青春を描いた作品になっています。
オルタネートという高校生限定のマッチングアプリが存在する世界で、様々な人とのつながりを描いています。
SNSを使いこなす若者の青春は、現代の若者にも重ねられる部分があります。
思春期である高校時代の心境の変化などの細かい描写も含まれていて、読んでいくうちにどんどんのめり込んでいってしまうのが特徴です。
美しい表現がちりばめられているとても素晴らしい作品になっています。

アイドル兼作家という肩書について

彼はアイドルという肩書があるからこそ、ここまで作家を続けてこられたと言います。
アイドルが小説を書くこと自体に話題性があるため、自分の実力を信じられなかったようです。
直木賞の受賞を逃してしまったことに対しても、とても落ち込んでいる様子がありました。
しかし、今回様々な文学賞にノミネートされ、新人賞も受賞したことで、作家としての自信や安心につながったでしょう。

 

今回は、加藤シゲアキさんについてご紹介してきました。
アイドルの作品ということで、偏見を持ってしまう方もいるかもしれません。
しかし、元々の才能だけでなく、彼が10年の作家人生で培ってきたものは侮れないでしょう。

彼自身も、新人賞を受賞したことによってモチベーションも上がっているはずです。
これからの活躍も期待していきたいですね。