吉本興業は、所属するお笑いコンビ「インパルス」の堤下敦が活動自粛することを発表しました。
2017年に起こした事故で書類送検され、テレビで見ることも少なくなっていた堤下でしたが、一体何があったのでしょうか。
今回は、堤下敦が起こした事故と活動自粛に至った経緯について調べてみました。

 

1日で2件の事故…意識がもうろうとしていたという目撃証言も

今回の自粛は、堤下が2022年6月14日に起こした事故が原因であるといいます。
堤下がコンビニの駐車場から出る際、看板に衝突、さらにガードパイプにも衝突する事故を起こしました。
事故を目撃していた人の話によると、「意識がもうろうとしていた」とのことです。
破損させた看板やガードパイプについては賠償する意向を示しています。
また、事故後の手続きのために堤下敦はタレント活動を自粛すると発表しました。

 

5年前にも2件の事故…テレビ出演が激減

堤下敦の事故はこれが初めてではありませんでした。
2017年6月に車を運転して電柱に衝突し、同年10月にもゴミ収集車に衝突する事故を起こしています。
10月の事故ではゴミ収集車に乗っていた作業員2人が軽傷を負い、堤下は自動車運転処罰法違反で書類送検されています。
その後不起訴処分となりましたが、堤下は謹慎することになりました。
その後復帰するもののバラエティ番組に出演するまでには3年を要し、芸能活動への影響はかなり大きなものであったことが分かります。

 

テレビはもう無理?Youtube動画が主な収入に

2017年の謹慎後、コンビで出演することはあっても、コントなど「インパルスとしての活動はほとんどなかった」と堤下は語っています。
芸能界引退を考えるなか、事務所の副社長からの励ましによってもう一度お笑いに挑戦することを決意しました。
相方の板倉にも改めて謝罪し、一から活動をスタートすることに。
しかしコンビで呼ばれることは少なく、堤下はYoutube動画で生計を立てるようになります。
笑いも芸人らしさもない、ただ料理をしているだけの動画ですが、レシピに特化させたことによって大成功。
100万円以上の収入になることもあったそうです。

 

次はない?免許返納するも復帰は困難か

2017年に起こした2度の事故、そして5年後の今回の事故により、堤下のタレント生命は絶望的です。
2017年の事故では睡眠導入剤を服用していたことが分かっており、そもそも正常な運転ができない状態だったと指摘されました。
今回の事故でも意識障害が起こっていた可能性は否定できません。
薬の服用が事故の原因と特定されれば、同じ過ちを3度起こしていることになります。
運転免許を返納するという大きな決断があったとしても、世間から許されるものではないでしょう。

 

人気お笑いコンビだった「インパルス」。
堤下の起こした事故による影響は、相方である板倉にも暗い影を落としています。
世間や相方が許してくれるかは、かなり難しい問題になりそうです。

ローカル番組で、「住みます芸人」という肩書のあるタレントを見たことはありませんか?
「住みます芸人」とは、吉本興業ホールディングスの事業として始まり、現在はよしもとエリアアクション社が運営するプロジェクトの名前です。
今回は、地域密着型の仕事が多い「住みます芸人」について調べてみました。

 

「住みます芸人」とは?なぜ地方へ?

これまでタレントやお笑い芸人の活動は、東京や大阪がメインでした。
現在でも、全国区のテレビに出演するか、お笑いの本場である大阪で活躍することがステータスだと考えられています。
地方局の番組に出演したり、地域のイベントで活動したりするタレントもいますが、全ての地域に専用タレントがいるわけではありませんでした。
タレントを呼びたい場合は市町村が事務所に依頼し、東京や大阪からタレントが派遣されてくるのが一般的だったのでしょう。
当時の吉本興業は、「地域に密着した芸人をつくり、日本中を盛り上げよう」と考えました。
子会社のよしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属するタレントを、全国の都道府県に派遣します。
さらにタレントはその地域に移住し、「住みます芸人」と名乗って芸能活動をスタートしました。

 

コンビはどうなる?新たなグループができることも

基本的には一組単位で派遣されていますが、コンビとして活動していたお笑い芸人のどちらか一方が住みます芸人になることもあります。
例えば神奈川県の住みます芸人堤下敦は、元々お笑いコンビ「インパルス」の一員でした。
相方の板倉俊之は、神奈川県の住みます芸人にはなっていません。
住みます芸人としては堤下だけ、都内での仕事では板倉1人、またはコンビで活動することが多いでしょう。
また、新潟県のように住みます芸人が数名集まってグループとして活動するケースも見られています。
それぞれ単体でテレビ出演することもありますが、地域のお祭りなどのイベントではグループとして盛り上げることが多いようです。

 

どんな人が住みます芸人になる?地域出身者が多い

住みます芸人として派遣されるのは、主に東京や大阪を拠点としていた若手芸人で、ほとんどが自分の出身地に派遣されています。
ただし北海道や沖縄のように吉本興業の支店や事務所がある場合は、その管内で活動していたタレントがそのまま任命されることもあります。
地域のイベントを盛り上げることはもちろん、特産品やお祭りを全国に広める役目も期待されているでしょう。
派遣されているとはいえ、ただ笑いを提供するだけでなく地域の経済に貢献して結果を出さなければなりません。

 

現在、住みます芸人は日本全国に派遣されています。
さらに、台湾やタイ、フィリピンなどのアジア諸国にも活動の場が広がっているそうです。
吉本興業の名が世界中で知られるようになるかもしれませんね。