熱き戦いを繰り広げたアメリカ大統領選挙。
見事、大統領の座を勝ち取ったのはジョー・バイデン氏。

生い立ち

1942年11月20日、東部ペンシルニベア州スクラントン市で生まれました。
彼は、幼少期の頃重度の吃音症を患っており、毎日鏡に向かって詩を朗読するなど真面目な性格で、懸命に発音矯正をしていました。
高校に在学中、学業に関しては特に目立つ様子もない生徒でしたが、政治活動に関しては積極的に取り組んでいました。
この頃からもう既に政治に興味を抱いていたのでしょうね。
1966年、シラキューズ大学のロースクールに在学中だった彼は、最初の妻であるネイリア・ハンターと結婚しました。
その後子宝にも恵まれ、ジョセフ3世、ロバートという男の子が2人とナオミの女の子1人が生まれました。
彼が政治の世界に足を踏み入れたのは、28歳の時でした。
1年後の29歳の時には、上院議員に初当選しました。
2009年には、オバマ政権で副大統領に就任し、8年間任務を全うしました。

襲う不幸

1972年、バイデン氏は突然不幸に見舞われます。
ロースクール在学中に結婚した妻とその娘が、クリスマスツリーを買いに出かけた際、交通事故で亡くなってしまったのです。
同じ現場に長男と次男もおり、命に別状はありませんでしたが重傷を負ってしまいました。
息子たちが重傷を負ったことにより、バイデン氏は一度議員辞職を考えましたが、当時民主党の上院総務だった同僚から政治活動を続けるよう説得されたと言われています。
なんて悲しい過去なのでしょうか・・・

アメリカの課題「人種差別問題」

大統領選挙の際、必ずと言っていいほど問題になるのが「人種差別問題」です。
アメリカにおける人種差別問題は、非常に根深く、現在に至ってもほとんど改善されていません。
過去に、黒人初の大統領であるオバマ氏が大統領の座に就任し、新しい時代の幕開けか?と期待が高まりました。
しかし、オバマ氏の任期である8年間で人種差別問題が大きく変化することは難しいことでした。
アメリカ国民の意識的な面は大きく進展しましたが、制度の面では大きく進展することが残念ながらありませんでした。
バイデン氏は、過去に何度か人種差別問題に関しての失言をしており、この問題について国民からはあまり期待されていないようです。

大統領選挙は、他国の問題と言えど日本の経済や政治において、これから深い関わりを持ちます。
アメリカの政治活動に、今後も世界中から注目が高まります。